夕闇迫れば

All cats in the dark

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「ユニバーサル」とは

 身の回りの(たとえば学校の教室内の)サイン体系については、「カラーバリア」の解消だけではなく、いろいろな特性を持つ人のことを考慮しなくてはなりません。もとより容易なことではありませんが、「こうしておけば万事OK」式にマニュアル化してあとはストップしてしまう、というのではなく、そもそも規格化できない人間の多様性を認識し、たとえ万全とはゆかなくても「個」を尊重し考慮しようとする方向性の態度を持ち続けること、そうしようと努めることが「ユニバーサル」ということなのでしょう。

 いわば「ユニバーサルにデザインしようとする社会」。

 そのどこかに必ず、あなたも私も、「当事者として」存在する。完璧に「典型」な人間など、どこにもいないのですから。

 自閉症とか発達障害が提起しているのは、そのような自己理解がキーだということではないでしょうか。

2018年4月2日 facebook。一部加筆。
 世界自閉症啓発デーにあたり
 

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